ランチェスター戦略
「弱者の戦略」と呼ばれる第1法則
一騎打ちの状態で、50人と30人が一騎打ちで闘った場合、50人側は20人残り、30人側は全滅します。つまり戦闘力が同じであれば、兵士の多いほうが勝つというもの
戦闘力=武器効率(質)× 兵力数(量)
「強者の戦略」と呼ばれる第2法則
集団と集団が狙い打つ状態で、1人で複数の相手を同時に攻撃する広範戦、
遠隔戦をイメージしています。この場合の攻撃力は兵力数の2乗に比例するというもの
戦闘力=武器効率(質)× 兵力数の2乗(量)
ビジネスにおいては下記のように言い換えられます。
武器効率(質)・・・商品力、ブランド力、マーケティング力
兵力数(量)・・・販売力、営業社員の人数、広告費
一騎打ち・・・狭い市場
広範戦・・・大きな市場
どちらにしても、兵力数(販売力)が重用ですが広域では2乗になってしまうため、
一騎打ち(狭い市場)状態の方が望みがあると思いませんか?
そして、一騎打ち(狭い市場)でこちらの兵力数が多くなれば良い。
つまり、
大手企業のガードが薄いところに一点集中して攻めるべきなのです。
マーケティングにどう活かすか?
大手企業のガードが薄いところ(狭い市場)に一点集中といいますが、どんなことから始めるといいでしょうか?
弱者が強者よりもNO1になりやすい市場の順は、エリア>顧客>商品の順と言われています。
そのため、まずはエリアを絞って一点集中すると良いのです。
例えば、八百屋さんがあったとします。
街にあるスーパーマーケットには商品数や売り場の大きさ、チラシなどの販売力では勝てません。
そこで、まずはその地域限定でNO1を目指してみるのです。
その後、顧客、商品の順でNO1を目指していきます。
では、具体的にどのように1点集中をして、強者(大企業)に勝つのか
実際の事例を見ていきましょう。
企業事例
HIS
HISは当時国内パッケージツアーが主流だった日本ですが、
国内のパッケージツアーで勝負するのではなく、
海外格安航空券の販売に一点集中してNO1を目指しました。
セブンイレブン
ブンイレブンも、最初から全国展開をしていたわけではありません。
コンビニがない地域にコンビニを作り、その地域のNO1のコンビニを目指したのです。
そして、様々な地域に徐々に進出を進めていくことで、現在のナンバーワンの地位を獲得しました。
ソフトバンク
ソフトバンクも大手に勝つため、独自の方法で戦いました。
他社にはない低価格を打ち出し、ターゲットを学生に絞ったプラン、人気のiPhoneを導入したことで差別化に成功し、
2014年度には携帯電話市場のトップに立つことに成功しています。
このようにして、大手企業のガードが薄いところに一点集中して攻めるべきなのです。
まとめ
今回は、現在トップ企業の事例をあげてランチェスター戦略を紹介してきました。
皆さんの、商品やサービスで活かせそうな方法はみつかりましたでしょうか?
大手企業のガードが薄いところをさがしてNO1を目指しましょう!