ライティングを始めたけど、どういう風に書いたらいいのかわからない。
思うように書けない、、、そんな方多いのではないでしょうか?
今回はライティング初心者の私が、
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
を読んでみて参考になった7つの基本ルールをご紹介します。
とても参考になったので、気になった方はぜひこの本を手に取ってみてください。
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
本書の特徴と7つのルール
この本は、現役ライターの著者2人が文章術の名著「100冊」のエッセンスを1冊にまとめたものです。
実際に100冊を読み込み、文章のプロが持つ共通のノウハウを洗い出してそれをランキング形式で紹介してくれています。
プロがプロのノウハウをまとめたなんて、とても説得力がありますよね!
今回は、その中のトップ7のノウハウをご紹介します。
①文章はシンプルに
②伝わる文章には型がある
③文章も「見た目」が大事
④文章は必ず「推敲」する
⑤「わかりやすい言葉」を選ぶ
⑥比喩・たとえ話を積極的に使う
⑦接続詞を「正しく」使う
この7つをマスターすればライティングの基礎が身につきます♬
それでは、7つの基本ルールをひとつずつ見ていきましょう。
本当に大切な「7つのルール」
1位 文章はシンプルに
文章をシンプルにとは「なくても意味が通じる言葉を削る」ということです。
分かりやすい文章を書くためには、無駄な言葉を使わず、簡潔に書くことが大切です。
①余計な言葉はとにかく削って、簡潔に
内容が伝わりやすくなる、リズムが良くなるというメリットがあります。
削りやすい言葉として、接続詞「そして」、主語「私は」、副詞「とても」等があります。
②1文の長さの目安は、「60文字以内」
著者が精査した結果、60文字以内が好ましいとのことです。
③ワンセンテンス・ワンメッセージ
1文の中にいろいろな情報が含まれていると分かりにくくなります。
ポイントは「読み返さなくても理解できる」文章です。
2位 伝わる文章には型がある
文章のプロの共通のノウハウとして、「文章を『型』に当てはめる」ということがあります。
『型』とはパターンのことです。
①「結論が先、説明があと」の「逆三角形型」が基本
結論を先に述べる。新聞記事、ビジネス書、実用文向きです。
「一番伝えたいこと」(=読み手が知りたいこと)を最初に書きます。
結論を最初に書くことで、読み手の時間を取らずストレスを与えません。
②説得力を高めたいときは「結論→理由→具体例→結論」の「PREP法」
結論を述べた後、結論に至った理由と具体例を述べる。
ビジネス書、実用文、プレゼンテーション、ブログ向きです。
読み手の理解・納得・共感を促すことができます。
PREP法に関しては以前ブログで取り上げていますので、参考にしてみてください♪
③論文は「序論→本論→結論」の「三段型」で書く
結論を最後に述べる。論文向きです。
他の2つと違い結論を最後に述べるのは、論文に求められるのは、「結論の正しさ」ではなく、「結論につくまでの展開の正しさ」だからです。
3位 文章も「見た目」が大事
文章の「見た目を整えること」も大切です。
紙面、誌面、画面いっぱいに文字が埋まっていると読む気が失せてしまうからです。
①「余白」で読みやすい印象を与える
多くのプロは「行間(行と行の間隔)」をあけ、「空白行」を意図的に作っているそうです。
行間・空白行の目安
- 行間・・・文字サイズの0.5~1文字分
- 空白行・・・内容の区切り(段落)で1行
②ひらがなと漢字はバランス重視で
「漢字よりもひらがなを多く」したほうが、やさしく、親しみやすい印象になります。
- 漢字が多め・・・かたい印象、内容が頭に入りにくい。
- 漢字が少なめ・・・内容が頭に入りやすい。
ポイントは、用のないところは漢字を使わないことです。
例:事→こと、頂く→いただく、沢山→たくさん、更に→さらに、出来る→できる
③見た目を良くすると、文章のリズムも良くなる
「リズムの良い文章」とは、「音読したときに読みやすい文章」のとこです。
リズムの悪い文章の特徴
- 段落が長すぎる(または短すぎる)
- 行長(1行に入る文字数)が長すぎる
- 改行がない(あっても少ない)
- 漢字が多い
- 句読点が少ない
4位 文章は必ず「推敲」する
「推敲」・・・より良い文章になるように、練り直すことです。
推古の4つの目的
- 誤字・脱字をなくす
- 文字を付け加えたり、削ったりして読みやすくする。
- 情報に間違いがないかを確認する
- よりわかりやすい表現に差し替える。
①時間をおいて読み直す
時間を置く理由は、書いた直後だと、
- 頭の中にある文章を補って、書き言えた原稿を読んでしまう。
- 書いたときの気持ちが残っていて、客観的に読むことができない。
からです。
寝かせる時間の目安は、「理想は1週間、最低でもひと晩」です。
②あえてプリントアウトして読み直す
画面より用紙で見たほうがいい理由は、
- 画面だと全体を一望して構成を見るのが難しい。
- 用紙に出力することで、書き手から読み手に意識が変わって、第三者の視点でチェックできる。
からです。
③声に出して読み直す
音読は「読み飛ばす」ことができないため、推敲に役立ちます。
すらすら読めないところ、読みにくいところ、リズムの悪いとことには問題が潜んでいます。
④他人に読んでもらう
第三者は先入観を持たないた分、自分では気づけないミスを指摘してくれます。
5位 「わかりやすい言葉」を選ぶ
わかりやすい言葉とは、
「中学生でもわかる言葉(単語)」
「日常的に使われている言葉」
「耳慣れた言葉」
のことです。
①「難しい言葉」を「簡単な言葉」に置き換える
不特定多数に向けて文章を書くときは、難しい言葉は使わないようにします。
日常的、一般的な言葉に置き換えましょう。
②専門用語を使う時は、解説を加える
「自分が知っているからと言って、誰もが知っているとは限らない」という前提に立つことが大切です。
情報を発信するときは、
- 専門用語を使わないようにする
- 専門用語を使うときは、用語の説明をする
と、誰が読んでもわかりやすい文章になります。
③「簡単な言葉」を雑に扱わない
誰が読んでも同じ解釈になる文章を書くには、言葉や用語をあいまいにしないことが大切です。
6位 比喩・たとえ話を積極的に使う
比喩の4つの効果
- ショートカットできる
- 難解な内容、複雑な内容、未知の内容をわかりやすく伝える
- 読み手がイメージしやすくなる
- 意味を強調できる
①使いやすいのは「直喩」「隠喩」「擬人法」の3つ
直喩・・・「まるで○○○○のような」「○○○○みたいな」と説明付きでたとえる。
例:彼は鬼のように起こっている。彼女はひまわりのように明るい人だ。
隠喩・・・「のような」「みたいな」を使わずにたとえる。直接の表現が隠れている。
例:あの人はガラスの心を持っている。彼が私にとって輝く星だ。
擬人法・・・生物やものなど、人間ではないものを人間の言動にたとえる。現象をいきいきと描写できる。
例:唸るような強い風が吹いている。今にも空が泣き出しそうだ。
②より強い印象を与えたいときは「隠喩」
隠喩は直喩の「のようだ」ではなく「AはBである」と断定する表現なので、直喩よりも鋭く、強い印象を与えます。
例:
- 「直喩」・・・あの人は悪魔のような人だ。
- 「隠喩」・・・あの人は悪魔だ。
③知らないことは「知っていること」にたとえる
2つの異なるものに、類似性、関連性を見つけ、それを結び付けて表現すると伝わりやすくなります。
Aという事象をBという事象にたとえるときは、
「読み手がBのことを知っている」
「AとBが間違いなく似ている」
ことが前提です。
例:法人における決算書は、学生の成績通知表と同じです。
7位 接続詞を「正しく」使う
接続詞を正しく使うと、前の文と後ろの文の関係性がはっきりするため、文意が理解しやすくなります。
①接続詞は「使いすぎ」も「使わなすぎ」もダメ
接続詞を使った方がいい4つの理由
- 接続詞で文をつなぐことで、理論展開を意識しながら書くことができる。
- 接続詞を使った方が、論理が破綻しにくくなる。
- 書きなれていない人は、接続詞を使わずに文をつなぐのが難しい。
- 接続詞のあとの文を強調できる
②必ず入れたいのは「逆のこと」を書く場合
逆説の接続詞は、「前の文とは反対の内容」「前の文からは想像できない内容」が後ろに続くときに使います。
そのため、逆説の接続詞を削ると、
- 文と文の関係性
- 前後のつながり
が見えにくくなります。
さいごに
今回は「初心者に身につけてほしい7つの基本ルール」をご紹介しましたが、
本書ではランキング40位までノウハウを紹介してくれています。
ぜひ、気になった方は本書を手に取ってみてください。
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
一緒にライティングを上達させましょう♬